ひなげし~モネ「アルジャントゥイユのひなげし」より~

『名画の詩集』

ひなげし

~モネ「アルジャントゥイユのひなげし」より~

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君は幸せだっただろうか?
死にゆく間際に
心を占めているのは ただそれだけ

(まぶた)を閉じれば
夏の日
広い青空の下 君は()(ふく)で立っている

ああ 迎えに来てくれたんだね……

君を亡くした後
私の世界から 徐々に光は失われて

闇に怯え
それでも
私は光を追い求めて生きたのだ

人生という紙芝居が 今 終わる
最後の一枚は
君のいた丘の花が彩る 穏やかな思い出

ああ だが
君は幸せだっただろうか?
心穏やかな日々を過ごせていただろうか
贅沢もできず
苦労もさせた
私を恨んではいなかったろうか

君が近づいて来る
小さかった息子に 花を持たせて

そうか それが答えなのか
じゃあ 私に教えておくれ
ひなげしの花言葉を


ちゅうあかいひなげしの花言葉はなことば……「感謝かんしゃ」「なぐさめ」「よろこび」

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ひなげし
~モネ「アルジャントゥイユのひなげし」より~

(きみ)(しあわ)せだっただろうか?
()にゆく間際(まぎわ)
(こころ)()めているのは ただそれだけ

(まぶた)()じれば
(なつ)()
(ひろ)青空(あおぞら)(した) (きみ)()(ふく)()っている

ああ (むか)えに()てくれたんだね……

(きみ)()くした(あと)
(わたし)世界(せかい)から 徐々(じょじょ)(ひかり)(うしな)われて

(やみ)(おび)
それでも
(わたし)(ひかり)()(もと)めて()きたのだ

人生(じんせい)という紙芝居(かみしばい)が (いま) ()わる
最後(さいご)一枚(いちまい)
(きみ)のいた(おか)(はな)(いろど)る (おだ)やかな(おも)()

ああ だが
(きみ)(しあわ)せだっただろうか?
(こころ)(おだ)やかな日々(ひび)()ごせていただろうか
贅沢(ぜいたく)もできず
苦労(くろう)もさせた
(わたし)(うら)んではいなかったろうか

(きみ)(ちか)づいて()
(ちい)さかった息子(むすこ)に (はな)()たせて

そうか それが(こた)えなのか
じゃあ (わたし)(おし)えておくれ
ひなげしの花言葉(はなことば)

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