『名画の詩集』
希求
ルドン「エドガー・ポーにⅠ.眼は奇妙な気球のように無限に向かう」より~
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The Eye, Like a Strange Balloon Moves Towards Infinity, plate one from To Edgar Poe 1882 Odilon Redon
目を開け! 開け! 開け!
その瞳に映るものだけを信じろ
何故なんだろう
どうしてなのか
疑問が 絶え間なく大地に降り注ぐ
正解をさえずる小鳥は
どこに捕らえられているのか?
救いをもたらす果実は
誰が食べてしまったのか?
飛び立て!
探しに行くのだ これからは
神様が創ったわけじゃない世界に
果てなど無いのだから
我ら人間は
あらゆる答えを求め
無限の旅路を辿る
いったいどこにあるのだろう
真理は
この広大な荒野にか
それとも
ちっぽけな頭に収納された
脳味噌の中にこそ存在するのだろうか

オーギュスト・コントの「実証主義」
教科書には載っていたけど、日常で耳にすることはほぼ無いですよね。
思い出し、改めて調べながら、この詩を書きました。
たとえば河川が氾濫したり、伝染病が流行ったりした時。
「神様がお怒りなのじゃ~」
などと、神様や超自然的な存在のせいにする。
いや、もうそういうの止めようよ。
科学的な方法を試そう。経験に基づく観察によって、現象を説明しよう。
ほら、病気はこの微生物やウイルスのせいだ。
神様のせいじゃない。具体的な要因がある。
それを証明しよう。そして、さらに次の研究へと繋げていくんだ。
神学的な説明を排除して、観察可能な事実にのみ焦点を当てる。
それが、「実証主義」の基本原則。
この思想は、後世に絶大な影響を与えました。
人間の知識は、こういった「神学的段階」から、「形而上学的段階」、そして「実証的段階」の三段階を経て進化する。
という「三段階の法則」がコントの理論。
う~ん。人間の知識も、時代とともに成長していくってこと。
じゃあ、AIが人間の知能を凌駕して、新たな知識体系を構築する現代。
お次は、何の段階になるんでしょうね……。

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随時、更新していきます。お楽しみに!

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~ルドン「エドガー・ポーにⅠ.眼は奇妙な気球のように無限に向かう」より~
目を開け! 開け! 開け!
その瞳に映るものだけを信じろ
何故なんだろう
どうしてなのか
疑問が 絶え間なく大地に降り注ぐ
正解をさえずる小鳥は
どこに捕らえられているのか?
救いをもたらす果実は
誰が食べてしまったのか?
飛び立て!
探しに行くのだ これからは
神様が創ったわけじゃない世界に
果てなど無いのだから
我ら人間は
あらゆる答えを求め
無限の旅路を辿る
いったいどこにあるのだろう
真理は
この広大な荒野にか
それとも
ちっぽけな頭に収納された
脳味噌の中にこそ存在するのだろうか

