詩

希望~クリムト「希望Ⅰ」より~

『名画の詩集』

希望

~クリムト「希望Ⅰ」より~

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だから君は物言いたげな瞳で
僕を見てるんだ
一つの生命(いのち)を
産み落とさなくちゃいけない
たった一人で
自分の命を懸けて
でも僕は代わることはできない
だから

君を孕(はら)ませたのは僕だと
何かの印(しるし)が付いているわけでもない
僕を裏切ったりはしてないかい?
陰気な男の顔が
ちらちらと君を覗き込んでいる
だから 君は言いたいんだ
あなたは 身重な私を
置き去りになんてしないわよね?

分かってるさ
原始の海で泳いでた頃から
夫婦なんて きっと こんな感じだ

正直に言うと
僕は びびっている
君の突き出た腹に

もっと正直に言うと
ちょっと面白がっている
これ どこまで膨らんでいくのかな

僕たちの未来は
まだ何も決まっていない
死神は いつだって後ろにいるけど
気にすることはないさ

だって 君の中には
希望が詰まっている

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希望きぼう
~クリムト「希望(きぼう)Ⅰ」より~

だから君(きみ)は物言(ものい)いたげな瞳(ひとみ)で
僕(ぼく)を見(み)てるんだ
一(ひと)つの生命(いのち)を
産(う)み落(お)とさなくちゃいけない
たった一人(ひとり)で
自分(じぶん)の命(いのち)を懸(か)けて
でも僕(ぼく)は代(か)わることはできない
だから

君(きみ)を孕(はら)ませたのは僕(ぼく)だと
何(なに)かの印(しるし)が付(つ)いているわけでもない
僕(ぼく)を裏切(うらぎ)ったりはしてないかい?
陰気(いんき)な男(おとこ)の顔(かお)が
ちらちらと君(きみ)を覗(のぞ)き込(こ)んでいる
だから 君(きみ)は言(い)いたいんだ
あなたは 身重(みおも)な私(わたし)を
置(お)き去(ざ)りになんてしないわよね?

分(わ)かってるさ
原始(げんし)の海(うみ)で泳(およ)いでた頃(ころ)から
夫婦(ふうふ)なんて きっと こんな感(かん)じだ

正直(しょうじき)に言(い)うと
僕(ぼく)は びびっている
君(きみ)の突(つ)き出(で)た腹(はら)に

もっと正直(しょうじき)に言(い)うと
ちょっと面白(おもしろ)がっている
これ どこまで膨(ふく)らんでいくのかな

僕(ぼく)たちの未来(みらい)は
まだ何(なに)も決(き)まっていない
死神(しにがみ)は いつだって後(うし)ろにいるけど
気(き)にすることはないさ

だって 君(きみ)の中(なか)には
希望(きぼう)が詰(つ)まっている

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