休息~アンリ・ルソー「眠るジプシー女」より~

『名画の詩集』

休息

~アンリ・ルソー「眠るジプシー女」より~

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Henri Julien Félix Rousseau「 La Bohemienne endormie」

お月様は お喋りじゃない
お星様も じっと黙ってる

静かで
立ち止まっても許される夜が好き
駆け続けた昼間の汗が
ひんやり体を冷やしていく

疲れた
敵と闘うのも
我が身を守るのも
群れの仲間と仲良くやるのも
そして
下から追い落される日に怯えて
震えるのも

(おす)ライオンの気持ちが
世界で一番分かるのは 私だ

ジプシーになれたらな
一人で
心のままに唄って
(げん)爪弾(つまび)
壺に入った水で 喉の渇きを(うるお)
それだけ
それだけで 生きていけたなら

夢の中で
夢見た女が眠っている
深く

近寄って (すこ)やかな寝息を聞いていれば
私は休まる気がする

大丈夫 まだやれる
まだ負けてない
ほら
私の尻尾(しっぽ)
まだ こんなに元気

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休息きゅうそく
~アンリ・ルソー「(ねむ)るジプシー(おんな)」より~

(つき)(さま)は お(しゃべ)りじゃない
(ほし)(さま)も じっと(だま)ってる

(しず)かで
()()まっても(ゆる)される(よる)()
()(つづ)けた昼間(ひるま)(あせ)
ひんやり(からだ)()やしていく

(つか)れた
(てき)(たたか)うのも
()()(まも)るのも
()れの仲間(なかま)仲良(なかよ)くやるのも
そして
(した)から()(おと)される()(おび)えて
(ふる)えるのも

(おす)ライオンの気持(きも)ちが
世界(せかい)一番(いちばん)()かるのは (わたし)

ジプシーになれたらな
一人(ひとり)
(こころ)のままに(うた)って
(げん)爪弾(つまび)
(つぼ)(はい)った(みず)で (のど)(かわ)きを(うるお)
それだけ
それだけで ()きていけたなら

(ゆめ)(なか)
夢見(ゆめみ)(おんな)(ねむ)っている
(ふか)

近寄(ちかよ)って (すこ)やかな寝息(ねいき)()いていれば
(わたし)(やす)まる()がする

大丈夫(だいじょうぶ) まだやれる
まだ()けてない
ほら
(わたし)尻尾(しっぽ)
まだ こんなに元気(げんき)

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