『名画の詩集』
瞬間
~ボナール「白い猫」より~
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Bonnard Pierre Le Chat blanc 1894
ふふん 決めつけないで頂きたい
猫の形を
こうであると捉えていたとしても
無駄だ
我らは自由な星の住人
なにものにも縛られない
そう 己の形にすら
目を離すな
部屋の隅で
思いもよらない恰好をしている
その瞬間を捉えろ
そして尋ねてみてくれ
「お前は何だ?」
ニャア
甘い鳴き声を
決してその通りに信じてはいけない
翻訳する必要があるのさ
我らは
ネコネコ星人語で答えてるんだから

印象派が、よく分からなかった話
「印象派」
19世紀後半にフランスで始まった美術運動。
光や色彩の効果を捉えることに重きを置いている。
代表的な画家は、モネやルノワール。
自然や日常生活の瞬間を生き生きと描き出した。
伝統的な技法やテーマから離れ、自由な表現を追求した点が特徴的。
う~ん。説明を読んでも、よく分からない。
正直に言うと、ずっとそう思っていました。
「名画の詩集」を書き始めて、半年余り。
私は以前よりも絵画に親しむようになりました。
好きか。詩が浮かんでくるか。
ポイントは、そこ。美術鑑賞の基準としては、邪道かもしれませんね。
でも、そうやってインプットを沢山したおかげで、自分に変化が訪れました。
あ~、そうか!
この絵は、そこにある姿を、写真を写すみたいにそのまんま描いているんじゃないんだ。
人の目には、こんな風に映るよね。
こんな感じに見えるよね。
その「一瞬」を、見る人に伝える絵なんだ。
そのためには、まず画家の目に映った光景があって。
それをどう描いたら、他の人間の目にも同じように映るのか。
画家は、頭で考え抜いた上で、キャンバスという平面に再生しているんだ。
そして生まれたのが、印象派の技巧。
時には粗めの筆跡をそのまま残し、絵画に動きや質感を加える。
絵具を直接キャンバス上で混ぜない。小さな筆触で、隣り合わせに置く。
目は、隣り合った色の光を同時に見ると、その色が混ざって見える。
その性質を利用した「視覚混色」という技法。
絵具を混ぜると、どうしても色は濁ってしまう。でも、この方法なら、絵具自体は混ざっていないから、明るい仕上がりになるわけ。
また、影にも、黒そのものはあまり使わない。紫や青、緑などの微妙な色で、光の反射や大気の影響までも表現した。
などなど。
ただし、印象派は幅広くて、全てに共通する技法とは言えない。画家によって、まちまちです。
そのバリエーションも好きだなあ。
ともあれ。
ようやく自分の頭からアウトプットがされた瞬間でした。
ほんと、素人ですみません。書いていて恥ずかしいです。
ちなみに、こちらの絵。猫って、本当にこんなポーズをする瞬間があるらしいですね。
ぜひ、「ボニャール」って検索してみて下さい。ボナールの「白い猫」そっくりの猫ちゃんが、何匹もネットに上がっていますよ。

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【ルドンの詩集】
【クリムトの詩集】
随時、更新していきます。お楽しみに!

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~ボナール「白い猫」より~
ふふん 決めつけないで頂きたい
猫の形を
こうであると捉えていたとしても
無駄だ
我らは自由な星の住人
なにものにも縛られない
そう 己の形にすら
目を離すな
部屋の隅で
思いもよらない恰好をしている
その瞬間を捉えろ
そして尋ねてみてくれ
「お前は何だ?」
ニャア
甘い鳴き声を
決してその通りに信じてはいけない
翻訳する必要があるのさ
我らは
ネコネコ星人語で答えてるんだから

