『名画の詩集』
恋
~ルドン「キュクロプス」より~
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Le Cyclope|Odilon Redon|1898
見てたいんだ
だって
ぼくの心に くぼみがあるんだ
あれと同じ形の くぼみが
ぺこん
子どもの殻を脱ぎ捨てたばっかで
ぼくの心は まだ ふにゃふにゃ
ぺこん ぺこん
ああ
見れば見るほど そっくりだ
伸びやかな手足
愛らしい顔の形
じゃあ
胸のふくらみは?
腰のラインは?
確かめてみたいな
ぴったり はまるか
やっちゃおうか
腕を伸ばしたら
すぐ手に入りそうだ
一つきりの ぼくの目には
あれが とても近くに見える
ちょっと雑談
山肌に寝そべっている裸の女は、ガラティア。「乳白色の肌を持つ者」という意味の名を持つ、美しい妖精です。
「キュクロプス」は、単眼の巨人の種族名。こいつ自身の名前は、ポリュペーモス。
ああ、舌嚙みそう。
ギリシャ神話のエピソードを集めた「変身物語」から、ルドンが描いた絵です。
話のラストが、ひどい。
横恋慕した単眼巨人は、なんとガラティアの恋人を殺してしまうのです。
死んじゃった彼氏は、川の神様になって、おしまい。
いや……それでいいのか? ギリシャ神話。
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【ルドンの詩集】
【クリムトの詩集】
随時、更新していきます。お楽しみに!
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~ルドン「キュクロプス」より~
見てたいんだ
だって
ぼくの心に くぼみがあるんだ
あれと同じ形の くぼみが
ぺこん
子どもの殻を脱ぎ捨てたばっかで
ぼくの心は まだ ふにゃふにゃ
ぺこん ぺこん
ああ
見れば見るほど そっくりだ
伸びやかな手足
愛らしい顔の形
じゃあ
胸のふくらみは?
腰のラインは?
確かめてみたいな
ぴったり はまるか
やっちゃおうか
腕を伸ばしたら
すぐ手に入りそうだ
一つきりの ぼくの目には
あれが とても近くに見える